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赤ちゃんのお祝い&行事

2015.10.29

 

昔ながらのお祝い、行事

日本には、各地に赤ちゃんの誕生や成長を祝う行事や風習があります。
じいじ・ばあばの時代と違い、今のパパ・ママは見向きもしない…かと思いきや、こういったものは世代を超えて受け継がれ、大切にされていることも多いのですね。
時代の移り変わりでほとんど行われなくなったものもありますが、今どきに合わせて簡略化されたり、新たなスタイルにアレンジされて行われているものもあります。

お七夜
子どもが生まれた日から数えて7日目の夜。
生まれた子どもに名前をつけて、親類や近所の人たちを招いてお祝いの席を設けます。墨文字で名前を書いた紙を神棚や床の間に貼って、家の神様に家族の一員としてお守りいただくようお願いします。
名づけは、わが子への最初の贈り物。家族にとっての重大事であることは、今も昔も変わりませんね。法的には、出生届は生後14日以内に提出することとされています。

初宮参り
お宮参り」ともいいます。
地元の神社に子どもを抱いていき、氏神様に誕生の奉告と御礼をして、氏子として見守ってもらうように祈願します。一般的に男の子は生後31日目、女の子は32日目に行いますが、地域によって異なります。母親と子どもの体調、天候の具合いを見て、生後1か月前後の最良の日を選んでお参りをします。

お食い初め
生後100日を過ぎた頃、「食べ物に一生困らないように」との願いから、子どものためにお膳を用意し、食べる真似をする儀式です。お膳には赤飯や鯛などをのせますが、地域によっては、「歯がため」といって、お膳に小石を一緒にのせるところもあります。

初節句
生まれてから最初に迎える節句。女の子は3月3日(桃の節句・ひな祭り)男の子は5月5日(端午の節句・こどもの日)に行います。旧暦の同日に行う地域もあります。
女の子の桃の節句では、ひな人形を飾り、ちらし寿司、蛤のお吸い物、ひなあられなどを食べます。男の子の端午の節句では、武者人形や鯉のぼりを飾り、ちまきや柏餅を食べます。

初誕生祝い
昭和初期まで日本では正月を迎えるたびに年を加える「数え年」の習慣があったため、個々の誕生日を祝う習慣はありませんでした。
でも、生まれてから1年目の誕生日だけは特別にお祝いをしました。お祝いごとに欠かせない餅をつき、風呂敷などに包んだものを「力餅」「一升餅」と呼んで、赤ちゃんに背負わせたり、踏ませたりします。

その他に、赤ちゃんから離れたところに物を並べ、赤ちゃんが最初に手に取った物で将来を占う「選び取り」や、赤ちゃんの手形・足形を残すなど、地域によってさまざまなものがあります。
選び取りで置いておく物は、そろばん、筆、箸などがよく使われていましたが、最近はそれらの絵が描かれたカードで代用することもあり、市販のカードを使ったり、カードを手作りする家庭もあるようです。

 

新しい行事

昔ながらの行事は神道に則って行うものが多いですが、近年は海外から伝わってきた、新しいイベントもあります。

赤ちゃんとは直接関係ありませんが、10月31日のハロウィンや12月24、25日のクリスマスは、日本の家庭でも子どもたちのお楽しみ行事としてお馴染みになっていますね。ハロウィンでは仮装行列、クリスマスは家の内外を派手にライトアップするなど、日本古来の伝統行事よりも派手な盛り上がりを見せていたりします。

ハーフバースデー
赤ちゃんが生まれてから半年後に行う、もともとはアメリカやイギリスの習慣です。学校で誕生日が祝日や休暇と重なってしまった子どもが、誕生日の6か月前、または6か月後に友達にお祝いしてもらったことが起源だそうです。本国では今はあまり行われていないそうですが、日本では赤ちゃんのお祝いとして行われたりしているようです。
基本は欧米流のホームパーティで、部屋をデコレーションして、親類や友達を招き、ケーキを食べたり、記念写真を撮ったりします。

(参考)

赤ちゃんのお祝い行事|ベビータウン

地域別赤ちゃんお祝い行事|ベビータウン

神社本庁  出産と育児に関する神事について(その2)

近年流行している赤ちゃんの「ハーフバースデー」にしたい4つのこと – エキサイトニュース

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