むかしはね! いまはね! どうする? 子育てギャップ

男の子? 女の子?

2015.12.11

 

性別についての言い伝え

妊娠・出産は人生の一大事であり、関わった人すべてが生命の不思議を感じずにはいられない、神秘的な出来事です。
今では出産前にお腹の中の子どもの性別がわかりますが、平成直前まで、生まれてくるまで、まったくわかりませんでした。

生まれてくる子どもの性別は、周囲の人間にとって重要な関心事であったため、さまざまな言い伝えが各地に残っています。

〇妊娠中にお腹が前に張り出したら男の子、横に広がったら女の子
〇妊娠中に顔つきがきつくなったら男の子、やさしくなったら女の子
〇つわりがひどいと男の子(または女の子)

妊娠中のお腹の出方でわかるというのはよく聞きますが、これは骨盤の形の違いによるもので、お腹の中の子どもの性別とはまったく関係ありません。「妊婦さんの顔つき」や「つわりのひどさ」でわかるという言い伝えも、科学的根拠はありません。
しかし今でもこれらの言い伝えをわりとよく耳にするのは、男か女かは結局2分の1の確率だからかも。さほど外れていないという印象もあって、いまだに信じられているのかもしれませんね。

 

超音波写真の普及

現在のように出産前から胎児の性別がわかるようになったのは、超音波診断装置が一般に普及した昭和62(1987)年頃です。

妊娠18週から20週ぐらいで、超音波診断装置によりほぼ確実に性別を判断できます。

さらに1990年代以降は、コンピュータを内蔵した超音波診断法である3次元超音波診断法(3D)の臨床応用が可能になり、性別だけでなく、超音波写真でお腹の中の子どもの顔の表情までわかるようになりました。

一方で、出産前には子どもの性別を知らないままの方がいいという人もいます。産院や産科医の方針により、性別を伝えないところもあるので、出産前に子どもの性別を知らせるかどうかは、担当の産科医と話し合って、方針を確かめておく必要があります。
求めていないにも関わらず、超音波診断のときに予期せず医師から「男の子(女の子)だね」と言われてしまう例もあります。

また、最近は不妊治療の一環として、体外受精や顕微授精をする人も増えています。その場合、着床前診断により、男女の産み分けが可能であり、海外ではそれを認めている国も多いのですが、日本では許可されていません

お腹の中の赤ちゃんについては、プライバシーの中でも最もデリケートなことです。パパとママが話してくれるまで、周りはあれこれ言わないようにしましょう。

(参考)
川崎医療福祉学会誌「超音波診断を含む妊婦健診の導入と普及要因」鈴井江三子

その話、ホント?それとも迷信?「赤ちゃんの性別に関する言い伝え」の巻|プレママ特集|プレママタウン

前へ 次へ